一般公開
「口腔乾燥症(ドライマウス)」
沼津市立病院口腔外科医長 岩重洋介先生
口腔乾燥症(ドライマウス)は、口腔の乾燥感だけでなく、口腔の違和感や義歯の不適合など多様の症状を呈す疾患である。
原因の除去に努めるためには、口腔内だけでなく生活環境等も考慮する(ストレスの関与等)。
薬剤の副作用に注意
発現頻度の高い薬剤・・利尿剤、降圧剤、抗うつ剤、抗不安薬、抗コリン薬、抗パーキンソン病薬など患者さんの服用している薬物の内容を確認、把握することが適切なアドバイスにつながる。
必要ならば主治医への相談や専門医への受診を勧める
治療法
・薬物療法
・シェーグレン症候群(サリベート、サリグレン)
・口腔カンジダ症(フロリードゲル、ファンギゾンシロップ)
・舌炎その他(イソジン、ハチアズレ、オーラルウェット等)
家庭等で
・視覚、味覚、臭覚刺激・・・酸味の強い食べ物(梅干し、レモン)
・直接刺激・・・唾液腺のマッサージ(耳下腺、顎下腺)
・間接刺激・・・下顎の開閉口運動(発音、咀嚼)