トピックス > 一般公開 > 6/18 第20回国立病院機構静岡医療センターフォローアップ研修会

一般公開

「変形性関節症とその類似疾患(リウマチ・感染・外傷を除く)」
    静岡医療センター整形外科医長 八束満雄先生

・変形の定義
 先天性の変形(奇形)と後天性の変形がある
 壮年期以降に徐々に進行する。非炎症性疾患(ごく軽度の炎症がある場合もある)。
 関節軟骨の摩耗、関節周囲の骨の増殖を来たし疼痛、拘縮にいたる。膝、脊椎関節は必発。

・変形性膝関節症
 中高年に緩徐に発症し、軽い痛み、違和感として現れる。次第に運動痛、軽度の熱感を生じ、また、O脚まれにX脚になる。

 *治療:運動、装具、温熱、薬物療法、手術、肥満の解消が有効
 *薬物療法:シップ、消炎鎮痛剤の内服、ときにヒアルロン酸、ステロイドの関節内注射


・変形性股関節症
 先天性股関節脱臼や外傷後に長年かけて緩徐に発症。原因不明のこともあり。体重負荷により変形。

 *治療:運動制限、杖歩行、鎮痛剤、人工関節置換術

・腰部脊柱管狭窄症
 神経を圧迫し、下肢のしびれ、疼痛、間欠跛行を来す。

・ヘバーデン結節
 手指の先端の関節の変形性関節症。
・五十肩(肩関節周囲炎)
 40才以降に起こる退行変性
・石灰沈着性腱板炎
 突然の肩の強い痛み。ステロイドの関節内注射が有効。


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