一般公開
「パーキンソン病の治療とビ・シフロール錠」
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社学術部
パーキンソン病とは・・・
脳の一部の神経細胞の変性がゆっくり進行する原因不明の疾患。
1.四大徴候・・・振戦・筋固縮・無道・姿勢反射障害
2.現在、日本において有病者は13万人といわれる。
3.進行性の経過をとるが、きわめてゆっくりであり加齢の一種と考えられる。
*治療
・薬物療法
①LーDOPA ②DAアゴニスト ③塩酸アマンタジン ④抗コリン薬 ⑤ドロキシドパ ⑥MAOーB阻害薬
・外科療法
・定位脳手術(破壊手術、深部電気刺激療法等)
・リハビリ
ドパミン作動性パーキンソン病治療剤「ビ・シフロール」 一般名塩酸プラミペキソール
1.振戦に対する有意な改善効果
2.パーキンソン病運動合併症の発現抑制
3.LーDOPA非併用/併用パーキンソン病患者に有効
4.線条体ドパミン作動性神経活動に効果
5.用法用量:経口投与(食後)
1日0.25mgからはじめ、2週目に1日0.5mgとし、以後経過観察しながら1週間
毎に1日ずつ0.5mgずつ増量し、維持量1.5〜4.5mgを定める。1日4.5mg
を超えない事。
服用回数:1日1.5mg未満の場合には2回(朝・夕)1日1.5mg以上の場合には3回とする。
6.副作用・・・ジスキネジア、嘔気、消化不良等。
重大な副作用・・・幻覚、悪性症候群、突発的睡眠
突発的睡眠(SOOS)・・・日常生活中で意図しない、我慢できない強い睡眠が前兆なく発現すること。
【警告】前兆のない突発的睡眠及び傾眠等がみられることがあるので本剤服用中には、自動車の運転、機械の操作、高所作業に従事させないように注意すること。
7.作用機序 線条体シナプスのD2受容体を選択的に刺激することによる。
8.排泄 腎排泄型・・・腎機能障害患者には注意
9.製剤 吸湿性が高く、遮光が必要となる。必要に応じて、粉砕・分包される場合は遮光状態であれば3ヶ月可能。