一般公開
1.学術情報「インスリンの取り扱いについて」
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
【インスリン注射液の保存のついての注意点】
1.未使用のインスリンは冷蔵庫に保存しますが、凍らせない。冷蔵庫では、吹き出し口からの冷風が直接
当たる場所を避け、ドアポケットの置き場などに置く。
2.使い始めたカートリッジ製剤やキット製剤は室温で保存しますが、高温に注意する。
夏場では、1ヶ月以内に使用する。特に車の中は50℃以上になることがあるため絶対に放置しない
こと。
3.注射が終わったらすぐに針を外すこと。
4.ノボラピッド30ミックスは混ざりにくい為、製剤の保存は横にする。
2.「糖尿病服薬指導におけるQ&A」
沼津市立病院薬剤部 真野 徹先生
Q1 地震対策としてのインスリン備蓄準備の必要性は?
A1 地震発生より3日で薬の入荷が見込まれている。1型の方は、3日分常備する。
Q2 肥満・喫煙などなく、食事かつ運動に気をつけても血糖コントロールが不十分な場合どう指導するか?
A2 薬物療法が大切となってくる事を説明する。
Q3 食前の飲み忘れが多い患者さんへの指導はどうするか?
A3 基本は動機付けが大切。薬の作用をしっかり説明する。
また、OD錠、ピルケース、食卓への設置などを工夫してみる。
Q4 血糖測定を頻繁に行うために穿刺部が硬くなり、採血できない時はどうするか?
A4 指先のほか、手のひら、根元、指の腹などが可能であることを伝え、試してもらう
(なお、市立病院では臨床検査技師による指導も行われています。)
3.「糖尿病患者さんの健康体操」
沼津市立病院リハビリテーション科 理学療法士 鏡 文雄先生
「運動の生理効果」
1.血液の循環が促進される。
2.呼吸作用が活発になる。
3.老廃物の排除を円滑にする。
4.消化の促進・吸収の促進
5.成長を刺激する
6.心臓を強くする。
7.筋肉を発達させる。
8.神経活動を増進する。
「運動療法のすすめ方」
まず、運動量を計ること(体力テスト・医学的検査)からはじめ、動的運動(柔軟性・調整力)と静的運動(体力トレーニング)を併用することが大切と言われている。
「動的運動としての歩き方」
①脈拍数90/min以上 20〜30分
②胸をはる
③手の振りは大きく
④かかとからつま先へ体重移動する
⑤伸ばしてリズミカルな歩調
「静的運動の取り組み」
①バージャー体操(下肢を上げた状態で2分、下げた状態で3分、水平にして5分)
②タオルのスライド(扁平足にも良い)
③タオルのたぐりよせ(足の障害全般)など
(糖尿病の方は、膝から下の循環がよくないので静的運動を取り入れていく)
動作時は息を吐きながら「静かにゆっくりと」・・・・
そして、気分は「のんびり、ゆったりと」行ってください
「身体の手入れ体操」
(別紙参照)をぜひ、活用してください