トピックス > 一般公開 > 11/24 第8回「薬剤師糖尿病研究会-静岡- 運動療法について」 静岡県病院薬剤師会・沼津薬剤師会合同学術講演会

一般公開

1.学術情報「インスリンの取り扱いについて」
  ノボ ノルディスク ファーマ株式会社

【インスリン注射液の保存のついての注意点】
 1.未使用のインスリンは冷蔵庫に保存しますが、凍らせない。冷蔵庫では、吹き出し口からの冷風が直接
   当たる場所を避け、ドアポケットの置き場などに置く。

 2.使い始めたカートリッジ製剤やキット製剤は室温で保存しますが、高温に注意する。
   夏場では、1ヶ月以内に使用する。特に車の中は50℃以上になることがあるため絶対に放置しない
   こと。

 3.注射が終わったらすぐに針を外すこと。

 4.ノボラピッド30ミックスは混ざりにくい為、製剤の保存は横にする。

2.「糖尿病服薬指導におけるQ&A」
   沼津市立病院薬剤部 真野 徹先生

Q1 地震対策としてのインスリン備蓄準備の必要性は?
A1 地震発生より3日で薬の入荷が見込まれている。1型の方は、3日分常備する。

Q2 肥満・喫煙などなく、食事かつ運動に気をつけても血糖コントロールが不十分な場合どう指導するか?
A2 薬物療法が大切となってくる事を説明する。

Q3 食前の飲み忘れが多い患者さんへの指導はどうするか?
A3 基本は動機付けが大切。薬の作用をしっかり説明する。
   また、OD錠、ピルケース、食卓への設置などを工夫してみる。

Q4 血糖測定を頻繁に行うために穿刺部が硬くなり、採血できない時はどうするか?
A4 指先のほか、手のひら、根元、指の腹などが可能であることを伝え、試してもらう
  (なお、市立病院では臨床検査技師による指導も行われています。)

3.「糖尿病患者さんの健康体操」
   沼津市立病院リハビリテーション科 理学療法士 鏡 文雄先生

「運動の生理効果」
 1.血液の循環が促進される。
 2.呼吸作用が活発になる。
 3.老廃物の排除を円滑にする。
 4.消化の促進・吸収の促進
 5.成長を刺激する
 6.心臓を強くする。
 7.筋肉を発達させる。
 8.神経活動を増進する。

「運動療法のすすめ方」
 まず、運動量を計ること(体力テスト・医学的検査)からはじめ、動的運動(柔軟性・調整力)と静的運動(体力トレーニング)を併用することが大切と言われている。

「動的運動としての歩き方」
 ①脈拍数90/min以上 20〜30分
 ②胸をはる
 ③手の振りは大きく
 ④かかとからつま先へ体重移動する
 ⑤伸ばしてリズミカルな歩調

「静的運動の取り組み」
 ①バージャー体操(下肢を上げた状態で2分、下げた状態で3分、水平にして5分)
 ②タオルのスライド(扁平足にも良い)
 ③タオルのたぐりよせ(足の障害全般)など
 (糖尿病の方は、膝から下の循環がよくないので静的運動を取り入れていく)
  動作時は息を吐きながら「静かにゆっくりと」・・・・
  そして、気分は「のんびり、ゆったりと」行ってください

「身体の手入れ体操」
 (別紙参照)をぜひ、活用してください


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