一般公開
「C型慢性肝炎に対するペガシス・コペガス併用療法について」
中外製薬(株) 学術部
新薬『コペガス錠200mg』
<効能・効果>
ペグインターフェロン アルファ-2α(ペガシス)との併用による以下のいずれかのC型慢性肝炎におけるウイルス血症の
改善
1.セログループ1でHCV-RNA量が高値の患者
2.インターフェロン単独療法で無効又はインターフェロン単独療法後再熱した患者
<用法・用量>
体重 60kg以下:600mg/日(1-0-2) 60〜80kg:800mg/日(2-0-2)
80kg超:1000mg/日(2-0-3)
(ロサルタンカリウム=ニューロタン50mg錠)
<特徴>
"レベトールとの違い”
1.リバビリン含有量は、200mgと同じ。
2.剤形異なる
3.併用時IFN異なる
レベトール→PEG-IFNα2b(ペグイントロン)
コペガス→PEG-IFNα2a(ペガシス)
<使用上の注意>
催奇形成の報告あり・・
妊婦には禁忌。妊娠する可能性のある女性患者及びパートナーが妊娠中もしくは妊娠する可能性のある男性
患者は投与終了6ヶ月後まで避妊する事
『ペガシス+コペガス併用療法の特徴』
<ウイルス学的効果の比較>
HCV-RNA陰性化率
IFNα2α・・・6%、ペガシス単独・・・24%、ベグイントロン+レベトール・・・43%、ペガシス+コペガス・・・59%
<ペガシス単独に対して、コペガス併用に伴い増加する副作用>
かゆみ、湿疹、赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少等
<PEG化IFNの特徴>
PEG化することにより、分子量が大きくなる。
1.薬物動態が変わる
2.酵素分解より保護される
3.抗原性
「まとめ」
従来のIFNに対して、血中濃度をより長く高い状態に維持できるゆえ、週1回投与可能となった。