一般公開
「過活動膀胱治療薬 ウリトス錠について」 杏林製薬(株)学術部
過活動膀胱とは・・・Overactive Bladder:OAB
1.主症状
尿意切迫感・・・・急に起こる抑えられない強い尿意
切迫性尿失禁・・尿がもれる状態
頻尿・・・・・・1日に排尿が8回以上ある
夜間頻尿・・夜間に1回以上起きる
2.治療-<患者さんのニーズ>
昼も夜も症状をコントロールしたい
口渇を少なくしたい
長期に使用しても効果を持続させたい
現状と課題
服用回数1日1回の希望が最も多い
抗コリン剤は 口渇が心配
薬物療法・・・ウリトス錠0.1mgの特徴
①1回0.1mg 1日2回投与
②唾液腺に比べ、膀胱に選択的→口渇↓↓
③安全性は高い
【ムスカリン受容体と膀胱の収縮】
膀胱の収縮は、脳の排尿中枢からの指令にもとづいた
アセチルコリンによって伝達されて起こる。
アセチルコリンは膀胱平滑筋のムスカリン受容体M3に結合し、膀胱を収縮させる。
また、M1にも結合し刺激によりアセチルコリンの遊離促進。
【ムスカリン受容体と特徴】
比較的 M3>M1>M2 ポラキス・ベシケア
選択性 M3≧M1>M2 ウリトス
非選択性 M3=M1≧M2 バップフォー
非選択性 M3=M1=M2 デトルシトール
“知っておきたい! なぜ?”
過活動膀胱の症状とは?
何受容体に選択性ああるの?
用法・用量・・・食後の理由はあるの?適宜増減は?