一般公開
【ゼチーア錠10mg】 シェリング・プラウ(株)学術部
『ゼチーア錠10mg』・・小腸コレステロールトランスポーター阻害剤
<効能・効果>
高コレステロール血症 家族性高コレステロール血症 ホモ接合体性シトステロール血症
<用法・用量>
エゼチミブとして1回10mgを1日1回食後経口投与する。
年齢、症状により適宜減量する。(→20mg効果同じ)
<特徴>
世界初の小腸コレステロルトランスポーター阻害剤
薬物相互作用が少ない
<代謝>
グルクロン酸抱合
<作用機序>
血中コレステロールとは・・・肝臓で合成されたもの50%+小腸で吸収されたもの50%
小腸コレステロル=胆汁性75%+食事性25%
小腸壁のコレステロールトランスポーターにおいて、コレステロール吸収を54%阻害する。
<使用上の注意
「HMG-CoA還元酵素阻害剤」との併用されるが、重篤な肝機能障害のある患者は《禁忌》
<併用注意>
陰イオン交換樹脂→本剤が陰イオン交換樹脂と結合し、吸収が遅延or減少する可能性あり。
本剤投与前2時間あるいは投与後4時間以上の間隔をあけて投与すること。
<調剤上の注意>
吸湿性あり・・・一包化不可。
光に不安定。
<まとめ>
血中コレステロールが同じ場合、
腸管からのコレステロール吸収率(20〜80%)が低いとイベント
発生率も低下する。
ゼチーアを併用投与することで、血中コレステロールが20%低下する