トピックス

「医療法改正と社会保険個別指導の結果について」
 静岡県薬剤師会副会長 明石 文吾先生

*講演内容*
 薬局が医療機関あるいは、医薬品小売業どちらで住民の保健衛生を貢献していくか各自で考えてほしい。


「これからの静岡医療センター」
静岡医療センター 統括診療部長 大場 修二先生

話の順序
1.静岡医療センターの沿革
2.これからめざすもの=方針
3.日本の医療
4.静岡医療センターの新規購入医療機器
5.オーダリングシステムによる院外処方

☆これからの病院の5つ星☆
1.病院機能評価機能認定
2.急性期特定入院加算(200点/1日)
3.地域医療支援病院の認定(900点/入院初日)
4.DPC
5.臨床研修指定病院(30点/入院初日)
 *鎮痛作用はあるが呼吸抑制しないため安心して使用できる。
 *中枢性α2作動薬


「ティーエスワンにおける適正使用」 大鵬薬品工業株式会社

ティーエスワンは5-フルオロウラシル(5-FU)のプロドラッグであるテガフールに5ーFUの分解阻害剤ギメラシル(CDHP)とリン酸化阻害剤オテラシルカリウム(Oxo)を配合した経口抗悪性腫瘍剤である。
・CDHPは5-FUの分解経路における律速酵素の可逆的な拮抗阻害剤 →抗腫瘍効果↑
・Oxoは消化管に高濃度に分布し、5-FUの活性化酵素を可逆的に拮抗阻害 →消化管毒性↓

{効能効果・投与法}
・胃癌、結腸・直腸癌、頭頚部癌
 1クール;朝食後及び夕食後の1日2回、28日間連日経口投与しその後14日間休薬する。
・非小細胞肺癌(ティーエスワン単剤使用については有効性及び安全性は確立していない
 1クール;ティーエスワン21日間連日経口投与に、シスプラチン60mg/㎡を第8日目に投与しその後14日間休薬

*休薬期間は原則として14日間だが、ティーエスワンの投与によると判断される臨床検査値値異常(血液検査、肝・腎機能検査)及び消化器症状が発現せず安全性に問題がない場合には休薬を短縮できるが、その場合でも少なくとも7日間は休薬する。

{併用禁忌}
フッ化ピリミジン系悪性腫瘍剤、フッ化ピリミジン系抗真菌剤
・併用により早期に重篤な血液障害や下痢、口内炎の消化管障害が発現する恐れがある。
・ティーエスワン投与中止後においても少なくても7日間はこれらの薬剤を投与しない。また、これらの薬剤投与中止後にティーエスワンを投与する場合にはこれらの薬剤の影響を考慮し 適切な間隔をあけてから投与を開始する。

*残薬所持の確認および併用不可の指導


「関節リウマチの病態と薬物療法〜リウマトレックスの適正使用情報」
 ワイス株式会社

関節リウマチ:関節の中の滑膜が増殖し、軟骨・靱帯・骨を破壊する
合併症として貧血、肺病変、NSAIDsによる消化性潰瘍、薬剤性腎障害がある。

リウマチ治療のゴール
 ①関節破壊の阻止、コントロール
 ②身体機能の保持
 ③痛みの軽減分泌を促進させる

今日の薬物療法
・抗リウマチ薬・・・免疫異常に働き痛みには効果なし。一般的に効果発現は遅く効果のある人、ない人がいる。副作用注意。特に、リウマトレックスにおいては、間質性肺炎・骨髄障害・肝機能障害に注意。
・非ステロイド性消炎鎮痛剤・・・痛みと炎症をすばやく抑える。胃腸障害に注意。
・副腎皮質ステロイド・・・炎症を強力に抑える。


「高血圧ガイドライン〜ニューロタン」萬有製薬株式会社学術部

・逆白衣高血圧;外来収縮期高血圧<24時間収縮期高血圧
・早朝高血圧
・DM、腎機能低下等の高リスクの人はすぐに治療を開始する。
・生活習慣(塩分6g↓、果物及び野菜の摂取)を修正し3ヶ月間経過をみる。(なお、DM、腎障害の方においてはKの摂取に注意する)
・若年、中年者 130/85未満
・高齢者 140/90未満
・DM、腎機能障害 130/80未満
・BMI 25以下、運動 30分以上を目安とする。

第一選択薬:Ca拮抗薬→ARB→ACEー1→βブッロッカー→αブロッカー併用
・Ca拮抗薬ーARB
・ARBー利尿剤

*腎障害注意ー慢性腎不全{Scr30% 血清K 5.5mEq/L}以上では注意が必要
*ARb・ACEー1は妊婦に禁忌→βブロッカー
(メチルドパ・クロニジン・プロプラノロール・ヒドララジン)を使用する。
*抗アルドステロン剤・・・今後注目されていく薬剤
*少量の利尿剤として、フルイトラン1mg、ダイクロトライド12.5mgを使用。(痛風患者に注意)

{Kの多い食品}野菜・果物→ 柿、リンゴ、アボガド、バナナ、ホウレン草、
アスパラガス、アシタバ等


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