トピックス

大きな変更について
・調剤基本料 4段階から3段階へ
・調剤料 31日以上は88点
・新設:浸煎薬、湯薬、一包化薬の調剤料(加算ではない)
・在宅患者訪問薬剤管理指導・・・ガン末期患者及び中心静脈栄養法の対象患者については週2回かつ月8回に限り算定可


「栄養管理業務 入院時食事療法について」
 国立病院機構静岡医療センター栄養管理室長 飯田大先生

入院時食事療法について
・食事療法の基準
・食事療法の費用額算定表
・特別食
・栄養食事指導(入院、外来、集団)

費用額算定表
・入院時食事療養費(1日につき)1920円
・特別管理加算200円
・選択メニュー加算50円
・特別食加算350円
(腎臓食、肝臓食、糖尿食、胃潰瘍食、貧血食、膵臓食、高脂血症食、痛風食、クローン病食、心臓食、手術後食、経管栄養のための濃厚流動食、無菌食、注腸検査食等)
・食堂加算50円

主な栄養食事指導(130点)
・エネルギーコントロール食・・・糖尿食
・エネルギー、タンパク質コントロール食・・・糖尿病性腎症食
・タンパク質、ナトリウムコントロール食・・・腎臓食、心臓、高血圧
・脂質、タンパク質コントロール食・・・肝不全食


「オルメラック錠について」 三共株式会社 学術部

オルメテック(オルメサルタンメドキソミル)
・高親和性AT1レセプターブロッカ
・用法:通常1日1回10〜20mg 高齢者は少量から(腎機能低下のため)
・食事の影響を受けない・・・飲み忘れたら気づいた時点で服用可
・t1/2=8.7〜11.0・・・朝飲み忘れた場合、夜と翌朝では感覚が狭いため服用は不可


「救命救急医療について」沼津市立病院救急外来医長 林宗博先生

救命の連鎖・・・迅速な対応の連鎖

・沼津市立病院は第三次救急医療体制(東部では順天堂と市立病院の二つ)
 生命の危機に直面した患者の治療を施す医療機関

・初期救急医療体制
 目的と機能:対症療法ではなく、現在の症状が将来重篤になる危険性を見極め、第2次、第三次へ迅速に搬送する

・第二次救急医療体制
 目的と機能:救急患者の診療に24時間態勢で必要な検査・治療が出来る病床を確保してある、救急の入り口がある

・第三次救急医療体制
 目的と機能:もっとも高度な治療、24時間態勢、複数科領域にわたる全ての重篤な救急患者に対し特別な対応ができる。
 医師、看護師、救急救命士に対し適切な臨床研修が可能。厚生労働省により施設の厳格な要件が定められている。

Medical Contorol
・搬送される間、救急救命士への指示、またそれらの行いに対しての検証
・OnlineMC:医師を乗せ対応。電話回線などにより、救命士に対し指示、指導、助言
・OffLineMC:事前MC ガイドラインないしプロトコルの策定。救急隊員に対し教育・研修
・事後MC:救命隊の現場活動に対しての事後検証

これらの行動により、病院だけでなく救急車の中の行為から診察・治療・手術の一連の行為と結びつける


「変形性関節症とその類似疾患(リウマチ・感染・外傷を除く)」
    静岡医療センター整形外科医長 八束満雄先生

・変形の定義
 先天性の変形(奇形)と後天性の変形がある
 壮年期以降に徐々に進行する。非炎症性疾患(ごく軽度の炎症がある場合もある)。
 関節軟骨の摩耗、関節周囲の骨の増殖を来たし疼痛、拘縮にいたる。膝、脊椎関節は必発。

・変形性膝関節症
 中高年に緩徐に発症し、軽い痛み、違和感として現れる。次第に運動痛、軽度の熱感を生じ、また、O脚まれにX脚になる。

 *治療:運動、装具、温熱、薬物療法、手術、肥満の解消が有効
 *薬物療法:シップ、消炎鎮痛剤の内服、ときにヒアルロン酸、ステロイドの関節内注射


・変形性股関節症
 先天性股関節脱臼や外傷後に長年かけて緩徐に発症。原因不明のこともあり。体重負荷により変形。

 *治療:運動制限、杖歩行、鎮痛剤、人工関節置換術

・腰部脊柱管狭窄症
 神経を圧迫し、下肢のしびれ、疼痛、間欠跛行を来す。

・ヘバーデン結節
 手指の先端の関節の変形性関節症。
・五十肩(肩関節周囲炎)
 40才以降に起こる退行変性
・石灰沈着性腱板炎
 突然の肩の強い痛み。ステロイドの関節内注射が有効。


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