一般公開
「プロペシア」 万有製薬(株)学術部
新薬プロペシア錠0.2mg 1mg・・・男性型脱毛症用薬 5α-還元酵素Ⅱ型阻害剤
<効能・効果>
男性における男性型脱毛症の進行遅延
使用上の注意
1.男性における男性型脱毛症のみの適応(女性に対する適応はない)
2.20才未満の安全性、有効性は確率されていない
<作用機序>
5α-還元酵素によってテストステロンから産生されるDHT(ジヒドロテストステロン)。
プロペシアはこの酵素を阻害し、DHT産生を抑制する。
<男性型脱毛症のヘアサイクル>
成長期が、正常時2〜6年に比べ、数カ月〜1年と短縮し毛包のミニチュア化
硬毛の軟毛化が引き起こされている。
<用法・用量>
フィナステリドとして0.2mg1日1回経口連日投与→ 上限1mg食事の有無にかかわらず投与できる。
3〜6ヶ月で効果発現。6ヶ月〜1年で効果なければ中止する。
<禁忌>
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
DHT↓・・・男性胎児の生殖器官等の正常発育に影響
<臨床検査結果に及ぼす影響>
血清前立腺特異抗原(PSA)濃度低下→2倍した値を目安とする。
<適用上の注意>
分割・粉砕しないこと
東部保健所薬務環境科「毒物劇物の取り扱いについて」
1.貯蔵・陳列の表示
2.特定毒物に関する規制
3.譲渡手続き
4.交付制限
5.爆発性のある劇物の交付
6.性状及び取扱いに関する情報の提供方法
7.廃棄
8.事故の際の措置
「改正介護保険法の概要」
1.学術情報「インスリンの取り扱いについて」
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
【インスリン注射液の保存のついての注意点】
1.未使用のインスリンは冷蔵庫に保存しますが、凍らせない。冷蔵庫では、吹き出し口からの冷風が直接
当たる場所を避け、ドアポケットの置き場などに置く。
2.使い始めたカートリッジ製剤やキット製剤は室温で保存しますが、高温に注意する。
夏場では、1ヶ月以内に使用する。特に車の中は50℃以上になることがあるため絶対に放置しない
こと。
3.注射が終わったらすぐに針を外すこと。
4.ノボラピッド30ミックスは混ざりにくい為、製剤の保存は横にする。
2.「糖尿病服薬指導におけるQ&A」
沼津市立病院薬剤部 真野 徹先生
Q1 地震対策としてのインスリン備蓄準備の必要性は?
A1 地震発生より3日で薬の入荷が見込まれている。1型の方は、3日分常備する。
Q2 肥満・喫煙などなく、食事かつ運動に気をつけても血糖コントロールが不十分な場合どう指導するか?
A2 薬物療法が大切となってくる事を説明する。
Q3 食前の飲み忘れが多い患者さんへの指導はどうするか?
A3 基本は動機付けが大切。薬の作用をしっかり説明する。
また、OD錠、ピルケース、食卓への設置などを工夫してみる。
Q4 血糖測定を頻繁に行うために穿刺部が硬くなり、採血できない時はどうするか?
A4 指先のほか、手のひら、根元、指の腹などが可能であることを伝え、試してもらう
(なお、市立病院では臨床検査技師による指導も行われています。)
3.「糖尿病患者さんの健康体操」
沼津市立病院リハビリテーション科 理学療法士 鏡 文雄先生
「運動の生理効果」
1.血液の循環が促進される。
2.呼吸作用が活発になる。
3.老廃物の排除を円滑にする。
4.消化の促進・吸収の促進
5.成長を刺激する
6.心臓を強くする。
7.筋肉を発達させる。
8.神経活動を増進する。
「運動療法のすすめ方」
まず、運動量を計ること(体力テスト・医学的検査)からはじめ、動的運動(柔軟性・調整力)と静的運動(体力トレーニング)を併用することが大切と言われている。
「動的運動としての歩き方」
①脈拍数90/min以上 20〜30分
②胸をはる
③手の振りは大きく
④かかとからつま先へ体重移動する
⑤伸ばしてリズミカルな歩調
「静的運動の取り組み」
①バージャー体操(下肢を上げた状態で2分、下げた状態で3分、水平にして5分)
②タオルのスライド(扁平足にも良い)
③タオルのたぐりよせ(足の障害全般)など
(糖尿病の方は、膝から下の循環がよくないので静的運動を取り入れていく)
動作時は息を吐きながら「静かにゆっくりと」・・・・
そして、気分は「のんびり、ゆったりと」行ってください
「身体の手入れ体操」
(別紙参照)をぜひ、活用してください
学術情報
「食後高血糖管理の重要性とNEWコンセプト α-GI “セイブル錠”の特徴と治療効果」
㈱三和化学研究所 医薬営業学術部
【製品特性】
1.α-グルコシダーゼを競合的に阻害することで、糖質の消化・吸収を遅延させる。
2.食後の急峻な血糖上昇を抑制する。
ミグリトール自体は小腸上部から吸収されることから、小腸下部ではミグリトールの薬物濃度は
低下しα-グルコシダーゼ阻害活性は減弱する。
大腸に到達する未消化の糖質は少なくなり、特徴的な消化器症状(腹部膨満・鼓腸・下痢)を減らす
ことになる。
3.HbA1cを有意に低下させる
4.食後1時間の血糖値を上げない→インスリンの分泌少なくなる→膵臓に負担軽減
<コンセプト>
はやい・・・・1時間後の血糖値を下げます
つよい・・・・血糖コントロールの良・不良にかかわらずHbA1c↓
やさしい・・・インスリンの需要低減〜膵の負担軽減
【組成・性状】
商品名 セイブル錠25mg・50mg・75mg
成分名 ミグリトール
【効能・効果】
2型糖尿病の食後過血糖の改善
【用法・用量】
通常、成人にはミグリトールとして1回50mgを1日3回毎食直前に経口投与する。効果不十分な
場合には、1回量を75mgまで増量できる。
【副作用】
5%以上・・・腹部膨満・鼓腸・下痢
0.1〜5%未満・・・軟便・便秘