一般公開
「セレベント50ディスカス」
グラクソ・スミスクライン株式会社学術部
セレベント50ディスカス一般名「キシナホ酸サルメテロール」
・長時間作動型β2刺激薬
・効果発現に時間がかかるが持続性である。(発作止めではない)
・吸入ステロイド薬との併用により高い臨床効果を示す。
<吸入療法のポイント>
手技の習得がないと効果減ー薬局のおける服薬指導が重要である。
ドライパウダー吸入薬・・・はやく深く息を吸い込む
エアゾール吸入薬・・・ゆっくり息を吸い込む
ボンベの底を押す前に息を吸い始める
吸入前には必ずよく振って薬剤を均一にすること
「ティーエスワンの使用上の注意」 大鵬薬品株式会社学術部
ティーエスワン一般名「テガフル・ギメラシル・オテラシルK」
・5FU代謝阻害薬配合剤
・テガフルの分解阻害剤ギメラシルを配合。
・リン酸化阻害作用のオテラシルKを配合し消化器系副作用を防止。
(配合剤による骨髄抑制作用はない)
<服薬指導時のポイント>
・5FU等のフッ化ピリジン系薬剤と併用禁忌のため確認する
・5FU等のフッ化ピリジン系薬剤から切替には7日以上空けること
・5FU等のフッ化ピリジン系薬剤へ切り替える場合には適当な期間を空けること
「歯科と薬剤ー有病者への薬剤の使用及び最近の抗生剤情報」
静岡医療センター口腔外科医長 近内寿勝先生
・ワーファリンにおける手術時の休薬期間手術の三日前から休薬し、手術の翌日から服用を再開。
・心不全患者(弁膜症、心奇形)における注意点
抜歯後の感染性心内膜炎の予防には抗生剤を投与。
(当院おいては、ビクシリンS-アンピシリン・クロキサシリン配合を採用)
・心筋梗塞既往患者における注意点
抜歯後の出血に対する注意
沼津薬剤師会理事 若尾直司先生
・ケテック錠330mg及びジスロマック錠250mgにおいての効能効果、併用禁忌、相互作用について説明されました。
*新薬情報
・メイアクトMS小児用細粒が新発売されました。
味はバナナ風味に改善され、カゼインを含まないため牛乳アレルギー患者にも投与可能となりました。
「患者安全管理に必要な視点〜あなたの常識は私の常識 ではない〜」
金沢大学医学部付属病院臨床試験管理センター助教授 古川裕之先生
講演内容
・医療事故は信頼していた人達からうける健康被害であること。そしてその後のケアの多くも同一施設の医療スタッフから受ける。
・人間の記憶に頼った仕事を少なくする。
・患者・その家族を医療のパートナーにする。(自分が受けている治療に関する知識を持たせる。)
・安全+安心で良い関係をつくる。
・めりはりをつけ事故防止・・・間違えると危険な薬に記しを付ける等
「エビスタ」・・・骨粗鬆症治療剤(中外製薬)
・SERM(サーム)というカテゴリーに属する。
サームとは、選択的エストロゲン受容体。モジュレーターの略で組織選択的なエストロゲン様作用を示す。
(骨にエスロゲン様作用を示すが子宮や乳房には示さない)
・新規椎体骨折の発生頻度を低下させる。
・骨密度を増加させ骨の質を維持(骨強度=骨密度+骨の質)・・・骨強度の低下により骨折リスクが高くなる。
{副作用}37.6% ほてり、乳房緊満、筋痙攣等