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一般公開

「口腔乾燥症(ドライマウス)」
 沼津市立病院口腔外科医長 岩重洋介先生

口腔乾燥症(ドライマウス)は、口腔の乾燥感だけでなく、口腔の違和感や義歯の不適合など多様の症状を呈す疾患である。
原因の除去に努めるためには、口腔内だけでなく生活環境等も考慮する(ストレスの関与等)。

薬剤の副作用に注意
 発現頻度の高い薬剤・・利尿剤、降圧剤、抗うつ剤、抗不安薬、抗コリン薬、抗パーキンソン病薬など患者さんの服用している薬物の内容を確認、把握することが適切なアドバイスにつながる。
 必要ならば主治医への相談や専門医への受診を勧める

治療法
・薬物療法
・シェーグレン症候群(サリベート、サリグレン)
・口腔カンジダ症(フロリードゲル、ファンギゾンシロップ)
・舌炎その他(イソジン、ハチアズレ、オーラルウェット等)

家庭等で
・視覚、味覚、臭覚刺激・・・酸味の強い食べ物(梅干し、レモン)
・直接刺激・・・唾液腺のマッサージ(耳下腺、顎下腺)
・間接刺激・・・下顎の開閉口運動(発音、咀嚼)


「明日から役に立つ禁煙支援の知識」

奈良女子大学大学院教授 高橋裕子先生
・タバコがやめられないのは「病気」だからで意志の弱さではない。
・ニコチネルは必ずしも30mgから始める必要はない。

*パッチの量が不足したら
パッチ部分をマッサージしてみる。気を紛らわす。もう1枚貼付する。
*パッチの量が多すぎたら
包装紙を半分に切って、薬物の半分だけ吸収させる。(残薬は捨てずに保管し、
ニコチン切れが生じた時に使用。

禁煙マラソンホームページ
http;//kinen-marathon.jp


症例検討「モルヒネによるがん疼痛治療についてⅡ」 司会:坪内先生

MSコンチンの副作用である吐き気の出現、腎機能低下の患者・・・オキシコンチンに変更した

オキシコンチンの特徴
・生物的利用率高い・・・MSコンチンの三分の二量に
・腎蓄積少ない(嘔気、眠気が減少)・・・腎機能低下によい
・痛みが強い場合増量することができる


「高血圧治療の変遷」
 宮内まこと記念クリニック 副院長 吉富雄治先生

*講演内容*
以前よりも全般的に血圧は下がってきている。
・高血圧は体に悪いという認識が浸透。
・良い薬ができた。

最近では糖尿病など合併症のある人や高齢者も厳重な降圧、24時間にわたる降圧が必要。

最近使用される降圧剤療法。
・Ca拮抗剤が多い。
・Ca拮抗剤とARB、Ca拮抗剤とACEが併用されることが多い。
・少量の利尿剤とARB又はACEとの併用の効果が見直されてきた。
・中年期までの高血圧ではβー遮断薬が有効なことがある。


「新薬グルファスト」キッセイ薬品

新薬グルファスト・・・グリニド系速効型インスリン分泌薬
・インスリンの分泌を正常に近づける
・食後の血糖値を抑えることにより、空腹時の血糖を抑えられる(HbA1c)。
・メカニズムはSU剤と同じ。Kチャンネルを閉じることによりCa流入を促しインスリン分泌を促進させる
・膵β細胞選択的
・空腹時血糖 高い人は抑える。低い人はあまり変わらないため、低血糖はおきにくい。
・食事の5分前が効果的。食事中や一口でも食べた場合には飲まないよう服薬指導。
 吸収が遅れるため、血糖コントロールが乱れる。


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