トピックス > 一般公開

一般公開

「過活動膀胱と新薬ベシケア」 アステラス株式会社 学術部

新薬『ベシケア錠 2.5mg 5mg』

<効能・効果>
 過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁
 過活動膀胱(OAB)とは・・・尿をためる時に膀胱が勝手に縮みやすくなっている状態の事

<症状>
 1.尿意切迫感=我慢できない強い尿意が急に生ずる。
  (通常、膀胱は300〜500mlで満タン。10〜15分は我慢できる。)
 2.頻尿・・・1日8回以上
 3.切迫性尿失禁

<治療>
 1.行動療法
 2.薬物療法
 3.Neuromodulation
 4.前立腺肥大(BPH)に合併するOAB・・・α1遮断薬(抗コリン薬で尿閉誘発のため)
  『OAB診療のフローチャート』
   神経疾患(脳血管障害、脊髄障害などの既往歴を確認の上、尿検査-残尿量の測定を行う。
   残尿量50ml以上では、前立線肥大を考慮する。 

<用法・用量>
 コハク酸ソリフェナシンとして、5mgを1日1回経口投与

<特徴>
 1.持続型の抗コリン薬
 2.効果<ベシケア5mg=バップフォー20mg>
 3.膀胱:唾液=6:1と膀胱に対する作用( 膀胱選択性)が強いため口渇の副作用が少ない。
 4.肝代謝ゆえ、アゾール系などには注意が必要

【排尿トラブル改善.com】
 http:www.hainyou.com


クレストール錠2.5mg 5mg・・HMG-CoA還元酵素阻害剤

<効能・効果>
 高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症

<用法・用量>
 ロスバスタチンとして1日1回2.5mgより投与開始し、漸次10mgまで増量できる。
 家族性には、最大20mgまで。

<特徴>
 親水性のため、CYP代謝を受けにくく相互作用が少ない

<使用上の注意>
 併用禁忌:シクロスポリン
 併用注意:制酸剤→キレートを形成し血中濃度50%低下する。
 本剤投与後2時間以上あけて投与すること。

<調剤上の注意>
 吸湿性あり・・・一包化は避ける。


オキシコドン塩酸塩散

<効能・効果>
 中等度からの高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛

<用法・用量>
 成人にはオキシコドン塩酸塩として1日10〜80mgを4回に分割投与する。
 安定した疼痛コントロールが得られている患者さんの64.8%に突出痛が現れている。
 主に、オキシコンチン錠投与時の突出痛にレスキュードーズとして使用する。

<使用上の注意>
 1回量は、1日の定時投与量の1/8〜1/4で1時間以上間隔を空けて投与する。

<特徴>
 オキシコンチン錠と同じ成分なので計算しやすく有害作用が少ない。
 レスキュードーズとして、1日2回以上使用した場合にはレスキュードーズの合計量
 または定時投与量の25〜50%ずつを段階的に増量する。


「沼津市立病院院外処方箋発行に伴う共通マニュアルについて」
 薬剤部 鈴木光明先生

*基本的には院外処方
 院内処方となる場合・・・病院薬局製剤・オーファンドラッグを含む処方、
 時間外・休日の処方、患者さんが特に希望される場合

*疑義照会は原則FAXにて対応する。
 時間外(17:00〜、土日祝)の疑義照会は院内薬局で対応する。

《内規変更点》
 1.原則3種以上、(脳神経外科2種以上)の一包化は削除とする。
 2.下剤、睡眠剤は原則として一包化しない。
 3.リン酸コデイン、ベイスンの賦形剤は、バレイショデンプンとは限らない。
 4.ジゴシン散は、10000倍散を使用する。
 5.内用液剤の混合は、7日以内が望ましい。
 6.インクレミン、ジゴシン、抗てんかん薬は賦形水を加えず原液のまま調整する。

*市立病院の調剤内規と異なる場合には、患者さんに十分説明を行うこと
 なお、患者さんの同意を得られれば、必ずしも同一の方法でなくとも限らない。

*「疑わしくは調剤せず」を原則とする。

*訪問薬剤管理指導においては、医師⇔薬局⇔地域連携室
 各々文書にて連携を図る

*やむを得ず、臨時休業する場合は前もってFAXコーナーに連絡する。


「C型慢性肝炎に対するペガシス・コペガス併用療法について」
 中外製薬(株) 学術部

新薬『コペガス錠200mg』

<効能・効果>
 ペグインターフェロン アルファ-2α(ペガシス)との併用による以下のいずれかのC型慢性肝炎におけるウイルス血症の
 改善

 1.セログループ1でHCV-RNA量が高値の患者
 2.インターフェロン単独療法で無効又はインターフェロン単独療法後再熱した患者

<用法・用量>
 体重 60kg以下:600mg/日(1-0-2) 60〜80kg:800mg/日(2-0-2)
    80kg超:1000mg/日(2-0-3)
    (ロサルタンカリウム=ニューロタン50mg錠)
<特徴>
 "レベトールとの違い”

 1.リバビリン含有量は、200mgと同じ。
 2.剤形異なる
 3.併用時IFN異なる
   レベトール→PEG-IFNα2b(ペグイントロン)
   コペガス→PEG-IFNα2a(ペガシス)

<使用上の注意>
 催奇形成の報告あり・・
 妊婦には禁忌。妊娠する可能性のある女性患者及びパートナーが妊娠中もしくは妊娠する可能性のある男性
 患者は投与終了6ヶ月後まで避妊する事


『ペガシス+コペガス併用療法の特徴』

<ウイルス学的効果の比較>
 HCV-RNA陰性化率
 IFNα2α・・・6%、ペガシス単独・・・24%、ベグイントロン+レベトール・・・43%、ペガシス+コペガス・・・59%

<ペガシス単独に対して、コペガス併用に伴い増加する副作用>
 かゆみ、湿疹、赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少等

<PEG化IFNの特徴>
 PEG化することにより、分子量が大きくなる。

 1.薬物動態が変わる
 2.酵素分解より保護される
 3.抗原性

「まとめ」
 従来のIFNに対して、血中濃度をより長く高い状態に維持できるゆえ、週1回投与可能となった。


「アドエアディスカス」 GSK 学術部

新薬 『アドエア100・250・500ディスカス』

<効能・効果>
 気管支喘息
 (吸入ステロイド剤及び長時間作動型吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)

<用法・用量>
 100ディスカス1日2回、1回1吸入(症状に応じて250・500ディスカス)

<特徴>
 フルタイド(吸入ステロイド剤)とセレベント(長時間作用型吸入β2刺激剤の合剤)
 1.フルタイドとセレベントが1剤で吸入できる。
 2.合剤になったことによる相乗効果を期待→単純に足し算だけでなく相乗作用がある。
 3.操作が簡便、3用量ある。→軽症から重症まで
 4.投与1日目から優れた呼吸機能改善効果

<副作用>
  主なもの・・・嗄声、口腔カンジタ ※吸入後のうがい※


▲ ページの先頭へ