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一般公開

「薬事法改正の伴うOTC薬の取り扱い」 東部保健所衛生薬務課

<6月1日より施行される薬事法の改正内容>
 1.医薬品のリスクに応じた情報提供・相談応需
 2.薬剤師以外の専門家<<登録販売者>>の新設
 3.購入者にわかりやすい表示・掲示等
   ①『第一類』②『第二類』(指定含む)③『第三類』医薬品に分類される。
     区分リストについては、日薬ホームページを参照

〜情報提供について〜
 ①薬剤師が、情報提供場所で、“書面”を用いて行う
  名称、成分・分量、用法用量、効能効果、使用上の注意のうち保健衛生
  上の危害の発生を防止するために必要な事項、その他必要とする事項
 ②薬剤師または登録販売者が行う。
  情報提供は①と同じだが、書面は用いなくても良い

〜陳列〜
 医薬品を医薬品以外のものと区別して陳列する。かつ①②③は区分する。
 その他、定められた場所・距離等の規制がある
 処方日数が多い方を優先する

〜掲示〜
 薬局・店舗販売業ぬおいては、薬局の管理及び運営ぬ関する事項
 一般用医薬品の販売制度に関する事項について掲示しなければならない。

〜従事者の区別〜
 薬剤師、登録販売者又は一般従事者を容易に判別できるよう
 フルネームの名札を着用する
 日本薬剤師会【一般用薬品販売の手引き】を参考資料


◆1.「在庫管理について」

1.在庫とは、売れたら資金にかわるものである一方、品質低下等により在庫として残ってしまった時は
  損失となる
2.在庫を持ちすぎると、利益及び資金繰りに大きな影響を与える。
3.在庫数量を把握し、不必要な損失を減少させる管理が重要である。

それには、実地棚卸を正確に行う。(目的・減耗損の認識を持たせる)

◆2.「簡易懸濁法について」

錠剤粉砕やカプセル開封を行わず、錠剤・カプセルをそのまま、あるいはコーティングに亀裂をいれたのち、
温湯に入れ崩壊・懸濁させて投与する方法 

<粉砕調剤の問題点>
 光・温度・湿度に対する影響や味・におい・刺激等がある。
 粉砕時、分包機および分包紙への残薬。
 調剤時間延長、調剤者の吸入・接触問題につながる。

<粉砕調剤の利点>
 調剤過誤の防止、待ち時間の短縮、調剤ロスの減少

簡易懸濁法 =注意点=
 ①温湯(約55℃)
 ②懸濁までに、10分位放置を必要とする薬剤がある
 ③一部懸濁不可薬剤がある


「抗ガン剤について」 静岡県立がんセンター 本川 聡先生

がん化学療法の目的と副作用対策および対処法について
抗ガン剤の投与量を増やすと効果は上がるが、安全域が狭いため副作用が起こりやすい。
腫瘍細胞におけるEGFRの過剰発現は、角化異常・爪母細胞の分化異常をきたし、毛包炎・皮膚乾燥等
起こる。

<悪心・嘔吐対策>
 5-HT3受容体拮抗制吐剤、デキサメタゾン、ドパミン受容体拮抗薬、Bz系抗不安薬

<パクリタキセルによる末梢神経障害-対処法>
 VB6、VB12複合ビタミンB剤、痛みにNSAIDs・麻薬性鎮痛剤・抗うつ薬
 牛車腎気丸、グルタミンの投与、また手指の運動


沼津薬剤師会は、お薬相談コーナーと調剤体験コーナーを設置しました。
体験コーナーでは、ラムネを乳棒で粉砕し分包器で分包してもらいました。
白衣に着替えて、記念写真!!将来の夢がひろがっていくことでしょう。
熱心し我が子の姿を写真におさめる親御さんも多く、微笑ましい光景でした。
中には、いつも薬局で薬をもらっているので体験してみたい、薬剤師になりたいという声もありました。

お薬相談コーナーでは、お薬手帳の必要性をお伝えしました。

その他、手術のデモンストレーションや救急車公開、血管年齢などの検査を受けるブースがありたくさんの来場者
でした。


「静岡がんセンターは保険薬局の薬剤師に何を望んでいるか」
 静岡がんセンター 薬剤部 篠 道弘先生

《基本理念》
 ・患者さんの視点の重視

《患者さんへの約束》
 ・がんを上手に治す
 ・患者さんと家族を徹底支援する
 ・成長と進化を継続する

《薬剤部門の取り組み》
 ・添付文書に基づく薬剤情報提供
 ・レジメンオーダー方式による注射用抗がん剤の無菌調製
 ・経口抗がん剤用システムの作成
 ・麻薬管理スステムの導入

“静岡がんセンターからのお願い”
 在宅医療への参加、医療情報提供窓口、業務を開拓する野心
 化学療法時のケア拠点を期待する


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